Fender Factory Tour 2012


2012年11月、Fenderの聖地であるカリフォルニア州コロナ市にあるフェンダーファクトリーに行ってきました。そこには伝統を重んじる精神を持ち、さらなる進化を続けている現在のフェンダーの姿がありました。

お馴染みの正面玄関です。

内陸部に位置している為、乾燥した気候となっています。昼間はTシャツで凌げるほど暖かいのですが、朝夜は冷え込みます。



工場内です。
レギュラーラインと区別されて保管されている木材です。膨大な量です。ネック材はNOS",Relic″Hard Relic″などの選別まで行われています。ボディ材はやはり2ピースが基本ですね。

マスター・ビルダー「デニス・ガルズカ」が担当スタッフとシートを見ながら打ち合わせをしているところに遭遇。どんな素晴らしいギターが出来るのでしょうか?

フレイムメイプル材、ウォルナット材なども保管されています。右側はマスター・ビルダー「デイル・ウイルソン」用に確保されている材と思われます。

シーズニング・ルームで乾燥されている木材。




いよいよ作業スペースへ

多数のネックシェイプのサンプル。ネックグリップのバリエーションが豊富なフェンダーならではでしょう。

カスタムショップ専用ルーターでラフカットされたネック材です。1本ずつオーダーシートが付けられています。

その後は職人の手作業でネックを形成していきます。時折ノギスでチェックしながら作業を進めていきます。熟練した技術が必要な作業です。

フレットを1本ずつカットした後にヤスリがけし、さらに細部をサンディングしていきます。



ボディのコンターを形成する際に使われているテンプレートです。当時からの伝統的な方法で形成が行われます。

年季入りすぎです(笑)!!

こちらもネック同様丁寧にサンディングされ塗装待ちとなります。

アンダーコートされたボディ。


ピックガード、ピックアップ、ブリッジなどパーツ類もこの工場内で作られています。



いよいよ後半にさしかかってきました。

フィニッシュ後の工程はこちらの部屋で行われます。1つ1つの工程がさらに手間暇かけて行われます。

フィニッシュされたボディを4種類ほどの紙ヤスリを駆使してサンディングが行われます。ネックポケットなどは特に慎重にサンディングを行います。塗膜が薄い為に熟練度が要求される工程です。このあとバフ掛けされます。


こちらはネックの作業。サンディング後、4種類ほどのマシンを経由して指板面、裏面を仕上げていきます。

ピカピカに仕上がりました。


フレットの擦り合わせ、エッジ処理をしてます。

この段階でもナット溝は切られていません。



いよいよナットの溝切りと最終セットアップです。熟練した2,3人のスタッフにより弦高、フローティングの高さなどを規定の数値でセットアップ、そして最終チェックを行います。

完成したばかりの1本です。職人たちによる汗の結晶です!!
付属品、認定書と一緒にケースに収納、梱包され出荷されます。



隣接しているビルダーのベンチの様子です。

デイル・ウィルソンのベンチには最近発表されたばかりの「Sheryl Crow 1959 Custom Telecaster」があり、その出来は最高でした。60本すべてが彼より製作されるとのことで、今から楽しみです。 (当店にも入荷します。)



デニス・ガルズカによるセットアップのデモンストレーションの様子です。ボディ、ネック、アッセンブリーを組み上げていくところです。

その手際の良さ、1つ1つの工程はまさに驚愕の職人技!! お手製のアイテムなども使い、あっという間に組み上げていきました。

大規模な工場ながらも、職人の手により細かい工程を経てカスタムショップのギター、ベースが作り上げている光景はまさに巨大な工房でした。フェンダーの魅力をいっそう皆様にもお伝え出来るよう努めてまいりますので、どうかよろしくお願いいたします。 
(未公開写真、お土産もございますので、お気軽にご来店ください。)